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日志


2008/5/8

Economic problem? Naturalness or artificiality・・・

 AFPでこんなニュースが出ていましたので

■ 国連顧問、食糧危機は先進国の20年の無策が原因と苦言(2008年05月03日 17:37 発信地:パリ/フランス)
【5月3日 AFP】
 
 国連(UN)の食糧問題担当顧問に就任したばかりのオリビエ・デシューター(Olivier de Schutter)氏は、現在起きている世界的食料危機が過去20年にわたる大国の誤った政策によってもたらされたとする見方を示した。2日の仏夕刊紙ルモンド(Le Monde)が伝えた。
 
 フランス人法学教授で人権活動家としての顔も持つデシューター氏はルモンドの取材に、高騰する食料価格によって世界各地で起きた暴動を予想することができなかったことに対して、国際社会は「責任を逃れられない」と述べた。
 
 デシューター氏はまた、「これはまさに始まり。格安の食糧があふれる時代は終わった」と述べ、現在の食料危機は「工業化された農業の限界」を示すものとの考えを示した。
 
 さらに同氏は、「過去20年の過ちのつけが回ってきた。株式市場の低迷した場合、投機資金が原材料市場に向かうことは予想できたが、これを防ぐ手段は何一つ取られなかった」と述べ、これまでの各国の対応を批判した。
 
 デシューター氏は世界銀行(World Bank)と国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)が「農業への投資の必要性を過小評価してきた」といい、特にIMFに対しては負債を抱える途上国に食糧自給を犠牲に換金作物の生産と輸出を求めてきたとして非難した。
 
 食料高騰により10億人の生活が影響を受けているとされるアジアでは、メーデー(May Day)にあたる1日、フィリピン、インドネシア、シンガポール、タイなどで労働者らが価格上昇に抗議して暴徒化する騒ぎが起きた。
 
 専門家は今回の食料価格の高騰が、各国による貿易制限、食生活の変化による需要ひっ迫、天候不順、トウモロコシなど一部の穀物のみに依存するバイオ燃料の生産拡大、原油価格高騰による輸送費上昇など複数の要因が重なって起きたと説明している。(c)AFP

 
 まぁ、出所がLe Mondeですんで背景にどんな意図があるのか?は・・・ともかく(WTOの農業分野で主導権を握りたいとか・・・米国と現大統領の単純さと無能さ。。。ってのは否定する気はありませんが^^!)いわゆる経済活動の全てを”市場に委ねる”的な自由主義経済が結果的に(まず間違いなく)人間に対応不能な状況を齎してしまったのは事実ではあるでしょうね。
 
 バイオエタノールの問題に関しては
人間の生存にとって必須の食料を生存に直接関係の無いガソリンなんかにするなよっ!
ってな話に単純化出来てしまうんで(笑)バイオエタノール増産計画を発表した米国政府の思惑は”地球環境問題”なんてのは単なる修飾語でしかなかったとは思いますけど・・・
*因みに、米国のエタノール化に使用するトウモロコシでも大豆でもエタノール生産用に遺伝子組み換えを行った種類で直接的に食料用を使用していない・・なんてのはExcuseで、そうした作物を生産している”農地”が元来食料用の”農地”であった訳ですからして・・・
*前の投稿でも述べているように、トウモロコシや大豆が必ずしも人間の食料だったのか?・・・には少なからず疑問があることはありますし、加えて米国のバイオエタノール化は総生産量の最大20%(だったかな?)が目標でしたから、人間の食料需給に影響を及ぼさないと言えなくもないんですけど(食料自給率が高くて裕福な国は羨ましいですね、ホント。。。)
 何が(誰が)主犯か?っとなると、米国政府の発表に飛び付いた投機マネーとその運用者達だろ!ってな説はそれなりに説得力はありますが(何せ世界市場に存在する投機マネーの総額は約1京6千兆円とも言われている・・・日本の国家予算の200倍・・・つまり世界第二位の経済大国が後200個分あるってことらしいんで・・・)そもそもそんな桁違いのマネーを
市場に流通させた大元はなんだ?ってなことになると何が何だかねぇ・・・アハハ
 
 FRB(Board of Governors of the Federal Reserve System)はガンガン金利を下げたり(異例の)債務引受なんてことをやってますが(Ben Shalom Bernankeは日本のバブルが崩壊した際に”ヘリから金をばら撒け!”っと言った位ですから、対応が遅かったら可笑しな話な訳で・・・)現状の0.25%は実質0金利、
議長の性格から(笑)”Inflationなんぞっ、怖っかねぇ~~ぞっ!”ってなもんで”全面ドル安ぅう?!受けて立とぉお~~じゃねぇのっ!”と強気一点張りですが、欧州中央銀行European Central Bank)側は現在の傾向がStagflation方向に触れていると踏んで通貨価値が下落して極端なインフレになることをかなり恐れているのでバーナンキのような無茶をやる気は等分無い・・・
(・・・米国発のサブ・プライム問題で欧州の金融機関が国際詐欺紛いに引っ掛かってしまった恨みも無くは無い?・・・)
*大体、実質経済がResseion傾向を示しているにも係らず、金融市場だけが好調・・・なんて不自然この上無い訳ですからね・・・
 
 振り返って日本国内では、給与水準がなかなか進捗しないようですが・・・この問題の最大の要因は”株主配当が増えた”ってことが原因でサプ・プライム問題とか米国経済のResseionとかは副次的な要因でしか無いのがホントでしょうね。。。。
 
 まぁ、ともかく、食料価格の高騰が現実には起きている訳で、それも「金さえあれば食料を調達出来る!」なんて阿呆なことを言ってられる状況ではなくなり始めている。
何せ、幾ら高値で買ってくれる相手が出現しようが自国内の食料自給率を落として迄(特に、第三世界では暴動が起きてしまうんですから)食料を輸出に回すことなど到底出来ないばかりか、例え、自国民を餓死の危機に遭わせて迄手に入れた莫大な資金を統治者側が持ち逃げしようもんなら、とんでもないことになってしまう・・・(使う場面がなくなるしね)。
 
 こうした問題に有効な解決策が見出せるのか?は全くの不透明の証拠に、ハミッシュ・エディの積ん読 国際ニュースの中で食糧価格の高騰:世銀レポート(2008年5月4日)と題した投稿がされているんですが(作業途中であることはともかくとして、ハイ)レポートの中身は
”んで?それがどうしたの?”
ってなモンでしかない、っと言うか、今更そんな事ぁ~言われなくても知ってるよ!ってな内容なのにはチョット、ガッカリですかね(自分達の理解の為に作った・・・ってんなら分かりますけど ^^!)
 
 World Bank Group(IMFも)に限らず、世の中の金融機関が出来ることなんての基本は「金貸し業務」でしかない訳ですから、彼らが出来ることなんてのは「食料調達の為の資金を供給する」ことしかない。
(全く無いよりは、まぁ~良いっちゃぁ、良いですけどね・・・)
 
 こうした行為は単なる思惑だけで右往左往する投機マネーの運用者達に「世銀が資金供給するってことは、よりビジネスチャンスが増大するっ!」っとしか認識しないのは余りにも自明でしかない。
(なぁ~~にがっ、ビジネスチャンスだ!ってぇの・・・っとは思いますけど)
 
 社会正義と迄は言いませんが、やることなすこと全て不自然極まりない・・・・ってな印象を払拭出来ない。
 
 人類は本当に大丈夫なんですかね?
 
2008/4/28

Agriculture lead to environmental protection?

 文芸春秋 5月号丸山 茂徳 東京工業大学教授の”地球はこれから寒冷化する”と題する論文が掲載されていますんで、その関連からちょっとお話を・・・・
 
 教授の論理だけを支持するモノでは必ずしもありませんが(・・・)、まぁ、いわゆる地球という存在が教授自身も仰ってるように”複雑系(科学/Complex system)”であるが故に、地球シミュレータEarth Simulator)を利用した計算の中に”研究者の恣意的な要素”が入り込む為に恣意的な結論を導き出すことも可能だ・・・・っとされているのは教授自身の理論にも同様に
当てはまることになるのではないか?っという意味なんですが・・・・
 
 まっ、いずれにせよ(温暖化、寒冷化の・・・)前の投稿でも書いているように、現在、地球上で生活する50億人とも言われるホモサピエンスが将来(それもかなり遠い将来)のことを考えて大きくパラダイムシフトをして何らかの”手”を打たないとことには環境破壊、自然破壊、食糧危機等を有効に解決出来ないのは自明のような気がしますね。
 
 特にCO2増加に関する分野で、僕が非常に気に掛かっているのは、
農業は、自然由来だから環境に優しい
的なちょっと短絡した理屈が蔓延っていることではありますね。
 
 Arable land農地)に適した土地が元々地球上ではかなり限られた場所にしか無いこともありますが、人口の急激な増加によって人工的に農地を作り出していることが、大規模な森林伐採に繋がっている訳ですが、問題は森林伐採後に”農地化”された土地が必ずしも自然環境保護にはなるとは言い難いことだと思いますね。
(以前のブログで、日本の某洗剤メーカーのCMで椰子の実から作られた洗剤だから環境に優しい等と平気で言ってることを問題にしたのもそういう背景があるんですが・・・、何気にこの某メーカーさんは環境に関する何だかの賞を貰ったそうですが・・・ブハハハ)
 
 森林破壊がなぜ環境破壊に繋がるのか?ってな話をいわゆるCO2(だけ)の話に限ってすると、植物が光合成Photosynthesis)によって地中に固定したCO2が根の浅い農産物や他の植物に置き換わることで降雨や”耕作作業”によって空気中に還元されることがそもそもの問題な訳です。
 
 こうした事態は、一般的な耕作地でも当たり前のように発生する。
つまり、農業に適した場所で行われる”大規模”な農業は、そこで栽培される農産物(植物)が地中に固定したCO2(炭素固定Carbon fixation)を(因みに、植物が空気中のCO2を吸収して光合成によって酸素を放出するってのは確かですが)気候温暖化等による砂漠化(有効耕作地の減少)や現在中国等で見られる急激な工業化による農地減少等に加えて
春先の”土起し作業”によって地球の炭素循環Carbon cycle)を担うリザーバーの一つである地中からCO2が人為的に且積極的に空気中へ放出されてしまうことです。
(北海道のある農業集団では2008年から春先の土起し作業の際に、地中に入れるトラクターの刃の深さをこれ迄よりは”浅くする”ことで、地中からのCO2放出を抑制しよう・・・っという動きを示しているようですが・・・)
 
 実際は、単に土起しだけが原因でもなく、植物が地中に固定したCO2だけの問題でもなく、化学肥料や農薬等が地中でどのような化学変化を起こしているか?等の予測が現段階ではほとんど付かないので、光合成の結果以上にCO2が地中に固定されている原因が明確にはなっていないらしいんですが・・・・
(早い話が、余りにも地球システムが複雑なことがその最大の理由ではあるんですけどね・・・・ヤレヤレ。。。だから、有機農法だ!っとも短絡的にはなれないんですが。。。。)
 
 どうなるんでしょうね?・・・ホントに
 
参考リンク
 
 
 
2008/4/18

Food Crisis

 どうも、ここ最近の食糧危機・・・・原材料価格の高騰から始まって輸出規制の実施迄の一連の情勢のことですが・・・・の先行きがこれ迄と違って全くと言って良い程見えて来ない。
 
 ハミッシュ・エディ氏のブログ(ハミッシュ・エディの積ん読 国際ニュース)でも食糧危機に対するニューディールと題して取り上げているんですが、記事内容にしても実は具体的な危機解消の為の提案がなされている訳じゃないのが、この問題の根深さを証明しているんじゃないかなぁ?
 
 例えば、畜産農家が生乳を絞るのにどうして配合飼料(fodder)なるものを必要としているのか?辺りから理解しないと、こうした問題をどう解決に導けるか?がちょっと理解出来ない。

Note:
 
 人間が牛乳として飲料や加工乳にあてる、いわゆる牛乳は・・・出産した母牛が子牛に与える乳を分けて貰っている(横取りしている、っとも言いますが・・・)んですが、乳牛も哺乳類ですんで、人間と同じように出産して子供を育てる為に母乳を出すってのは母牛には相当にエネルギーの消耗を強要する行為であるのは間違いがありません。
 
 牧歌的風景的(?)な放牧状態で牛が”草”をはんでいても確かに乳は出るんですが、その量は当然、母牛の体力維持も兼ねたエネルギーを必要としますし、元々草系の食料はエネルギー効率が悪い訳ですから、せいぜい自家消費分程度のモノですし、相当数の乳牛を飼育していたとしても、そうした自然飼料で得られる生乳はご近所に配ってもおしまい・・・程度でしかない。
 
 早い話が、自然飼料では全く「営業ベース」になどに乗らない為に、搾乳量の増加が必要になり、結果的に大量の搾乳をするが故に母牛の体力維持の為にも配合飼料を与える・・・・ってな循環になってしまう。
 
 BSEが発生した最大の原因は、こうした配合飼料の中に動物性の飼料を加えてしまった結果なのは、まぁ、自明と言えば自明なんですけどね・・・・

 
 こうした傾向は何も畜産分野に限った話じゃなくて、穀物農家や米国農家、野菜農家にした所でその基本は何も変わらない。
 
 つまり、前の投稿でも書いているように農業ってのは、基本的に”自然相手の業”なので、いわゆる経済ベースに乗せる為には「歩留まり」をどれだけ低く抑えるか・・・に掛かって来る。
その地域の気候に適合した品種を人為的に作りだして、その品種を大量に作付けしたりすると、確かに歩留まりは一定のレベルを確保出来ますが、一旦、気候変動(旱魃、長雨)、病害虫が発生hしたりすると単一品種であるが故に壊滅的な大打撃を受けてしまう。
(鶏、豚等の養鶏、養豚業も同じですね)
 
 そうした自然環境から受ける被害を軽減する(根絶は不可能らしいですが)為には・・・・いわゆるケミカルなモノを使用せざる得ない。
有機農法ではケミカルなモノと比べて、歩留まりが格段に悪くなってしまう・・・・何せ、対応する側も自然なんで。。。。
(遺伝子組み換え・・・ってな手法はこうした傾向の現段階では究極なのかも知れませんねぇ・・・ぅぅうう)
 
 だったら、自然に頼らない農業を~・・・・なんてのは、根本的に現段階では成立しない。
 
 なぜなら、工場的な施設で水耕栽培を試みた所で、その施設で使用するエネルギーは何処から確保されているのか?等から始まって出だせばきりが無い。
 
 WTOが以前指摘していた食糧危機の背景には、いわゆるBRICsや途上国での人口爆発があったんですが、今回の問題となった発端は完全に「人為的な判断ミス」が存在し、そこへ(多分)地球温暖化による異常気象が重なってしまった・・・・というWTOの予測を超えたモノが存在しているのは間違いがありません。
(その最たる人為的な判断ミスは、米国のバイオエタノール増産計画ですが・・・・)
 
 米国のサブ・プライム問題からシカゴ市場のマーケットサイズを遥かに上回る投機資金を市場に存在たらしめている各国の中央銀行の犯罪ですから(笑)、水道の蛇口を閉めれば何とかなるでしょうが、こと農業に関する場合は、資金調整的な人間の小ざかしい手段では全く歯が立たない
・・・・なぜなら、ターゲットは地球ですからね。
 
 経済原則からの観点で言うなら「需要があるから供給がある」・・・・っとするなら、50億人を突破した全世界の人間と特に新興工業国たらんとする諸国家と先進国家の人間が、その食生活を根本から見直さない限りは・・・・人類の未来は相当に暗いんじゃないか?。。。。なんぞと思うんですけどねぇ