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    7/26/2006

    The Israel's greatest mistake:All diplomatic channels closed

     イスラエルによるヒズボラへの攻撃が収まらない状況が続いていますが・・United Nations Interim Force in Lebanon (UNIFIL)を(誤)爆撃したとか言う事件も発生しています。
    (今回は敢えてそうしたニュースを引用しません)
     
     前ログでも書いたように、
    イスラエルは今回の攻撃によって何を得ようとしているのか?
    をベースに、イスラエルが主張するような武力行使を継続させる意味を考えてみたいと思います。
     
     テーマで示しているように、パレスチナに於いてハマスが政権を担うことになった為にイスラエルは”武装テロ組織とは交渉しない”ということで、いわゆる全ての外交チャネルを閉じてしまいました。
     
     これは、ヒズボラに関しても同様でレバノン国境にはUNIFILが駐留していることもあってヒズボラへの対応はレバノン政府の責任である、との立場から撤退以降関与はして来なかった訳です。
     
     しかし、パレスチナ海岸への誤射(?)に始まってハマスによるイスラエル兵の拉致に発展し、浅はかで幼稚な考えから国際社会の空気を全く読めない独り善がりな行為をヒズボラは起こしてしまった。
     
     確かに、ハマスもヒズボラもイスラエルに対してミサイル・ロケット弾攻撃を加えてイスラエル側にも相応の被害を生じさせているのは事実ですが
    レバノン側にはその数十倍の被害が出ているのも又事実です(これだけの格差が出てしまうとOverkillだ!と言われても仕方が無い状況です)
     
     こうした中でイスラエルの最大の失敗はやはり「全ての外交チャネルが閉ざしてしまった」ことなのです。
     
     なぜなら、今やこの地域の状況は”全てがより政治問題化している”に他ならないからです。
    (これ迄もそうではあったのですが、現在はより国際社会の関心を集めるに至っている)
     
     つまり、現在のイスラエルには、対パレスチナでも対レバノンにしても外交手法で行使出来るのは「軍事力のみ」になっていることです。
     
     因みに此処で話題にしている”外交チャネル”は「公式」、「非公式」の内「非公式チャネル」を指しています。
    (UNでもこの公式、非公式という分類をしっかり採用していますし、非公式会合の方が重要だと認識されています)
     
     これ迄、様々な形でイスラエルとパレスチナの仲介役を行っていた米国(CIAを始めとする多くの機関)はハマスとの接触を一切禁じる措置を採用しているので橋渡しは出来ないでしょうし
    欧州もハマスをテロ組織と認定していますから公式には接触出来ません。
     
     こうした状況で、今問題になっているレバノンにはUNIFILが駐留していたのです・・・それもイスラエルの方を向いてです。
    更に、国連決議(No.1559)によってヒズボラの武装解除が決定された・・・それはヒズボラにではなくレバノン政府に対してです(UNIFILもそ任務を負ってはいたでしょうが)
     
     しかし、イスラエル軍がレバノン南部から撤退した2000年5月以降からの丸6年の間、レバノン政府とUNIFILは何をしていたのか?(職務怠慢以外の何モノでもないと思いますが)
    その間、親イランであるヒズボラはイランからの積極的な援助をシリア経由で受け取り、装備拡充や資金の確保を進めて、いつの間にやらテロ組織がレバノン政府へ政治家を
    送り出す規模と影響力を持つに至ってしまった。
    (そいう意味から、コフィアナンはイスラエル軍の(誤)爆撃に対して、非難声明は確かに出しはしますが、それ迄止まりになる可能性が高いですし、イスラエル側にすると
    ある種レバノン南部のヒズボラに対して”人間の盾”的な存在になっていたUNIFILに対して、ブルーヘルメットであっても安全ではないことを強行に示した、とも言えなくも無い)
     
     外交手段の一つである「直接的な軍事力(行使)」は確かにこの中東地域に於いては重要な要素であることは間違いがありませんが
    「外交手段が直接的な軍事力行使”しか”無い」っと言うのは、イスラエルと言うこの地域で唯一の民主主義国家の存在そのものを疑わせることに成りかねないのです。
     
     それとも、イスラエルは民主主義国家でありながら、政府が軍部のコントロールが出来ない(軍部が独走してしまう)アフリカの訳の分からん暫定政権みたいなモノなのでしょうか?
     
     民主主義国家であるならば、軍事組織が暴走する等あってはならない訳ですし、軍事組織が行う全ての軍事行動は政治の元で政策の一環として存在しなくてはならないはずなのです。
    (以前にも書きましたが、主権国家が行う軍事作戦が軍事組織の単独で行われることは異常な状態であるのです)
     
     当然、今回のイスラエル軍の行動は軍事的な戦略、戦術のレベルで語られるモノであってはならない!・・・っということに他なりません。
     
     例え、相手が欧米の道理が通じない価値観の持ち主であったとしてもです(何度もこのブログで書いているようにイスラムの価値観では
    欧米:異教徒:が決定したいかなる条約、決議にも正しい宗教であるイスラムは従う必要も理由もないからですし、彼らが守らなくてはならないのはイスラム法であり国際法ではありません)
     
     それでは、イスラエルはどのような価値観なのでしょうか?ヒズボラと同様に国際法等、くそ喰らえ!の価値観なのでしょうか?それとも
    イスラエルの国内法には(ハマス憲章と同様に)イスラム教徒を殲滅しろ!っとでも明記されているのでしょうか?
     
     ハマスもヒズボラも(その方法がどんなモノであれ)存在している地域、国の”選挙”によって、政治家をその地域、国の議会に送り込んでいる存在であるにも関わらず
    特にヒズボラは自分達がレバノンという主権国家に対して責任を負うことを認識しいないばかりか、こうした政治問題化している空気を全く読めずに
    (リベラルの人達が好きな)シーア派の誇りと名誉(しかない)を賭けて全く間抜けた戦闘行為に出てしまった・・つまり、レバノンはヒズボラのそんな幼稚な意思に基づいて
    イスラエルに戦闘を仕掛けたのか?っというjことになってしまうことさえ認識出来ていなかった。
     
     シリアはイラン寄りでもありますし、国内でのイスラム原理主義の勃興を危惧していますから、イランの動向を伺うことでしかその方向性を明確にしない
    日和見主義ですから、イランが国際社会の空気を少しでも読んで、今以上のシリア経由のヒズボラ支援はまずい結果を齎すことに気が付けば、
    シリアもイランも威勢の良い支援声明も含めて動かなくなるのは明らかです。
    (そういう兆候が伺えるので、ナスララはより強硬な発言をするようになった、っとも考えられます)
     
    *レバノン政府は内部の権力闘争に忙しいので、何をか況やですので・・・この際コメントなしです。
     
     自衛の為の武力行使はこの地域では必要不可欠なモノであることは認めますが・・・・以前、のレバノン南部占領の時と同様な
    緩衝地帯を作り出す為の軍事作戦では埒が明かないとしても、軍事作戦だけに頼った強攻策では、ヒズボラをレバノンから追い出すことも又は壊滅させることも出来ないのです。
     
     前ログに書いたように、この地域で唯一の民主国家であるイスラエルが、ただただ相手を殲滅する又はレバノンから追い出す為に瓦礫の山を築き上げたいのなら
    ハマスやヒズボラと何も変わらない存在になってしまうのではないか?っということです。
     
     もう一つのイスラエルの失敗として・・・・パレスチナを始めとした周辺諸国に対して「何も示すことが出来なかったのではないか?」があります。
     
     自由・民主主義の拡大・・・・それがイスラエルを最も支援している米国の国是でもあるはずですなのですが。。。。。
     
     再度、繰り返しますが、イスラエルは中東地域唯一の民主国家であり法治国家であるはずです。
    しかし、今の状況ではハマスとヒズボラと何が、何処が違う!っと言い切れるのでしょうか?
     
     軍事作戦だけが挟撃の効果を発揮するのでは絶対にありません。
    外交交渉と軍事力の統合運用が最も重要な地域に於いては尚更の話です。
     
     ”即時停戦”・・・・これこそがイスラエルを欧米各国と価値観を共有する民主・法治国家として存続させる最善の方法であることは間違いがありません。
     
     現状が長引いて膠着状態陥ってしまうと、誰も(米国でさえも)仲介をすることは難しくなってしまいます。(ライスの面子を潰した程度の事態では済まなくなる)

    Comments (1)

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    Picture of Anonymous
    舎 亜歴 wrote:
    トラックバックを送り続けていますが、成功しません。
     
    http://newglobal-america.tea-nifty.com/shahalexander/2006/07/post_672e.html
     
    宜しく。
    July 27

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